フレッツ光回線は遅いのか?ウワサの真相『IPv4 over IPv6接続方式』で速くなる!

フレッツ光回線は遅いのか?ウワサの真相『IPv4 over IPv6接続方式』で速くなる!
フレッツ光回線は遅いのか?ウワサの真相『IPv4 over IPv6接続方式』で速くなる!

あなたはこんなウワサを耳にしたことがありませんか?

うちのマンション、フレッツ光回線だから遅いのよねぇ

夜になるとネットがめっちゃ遅くなる。

まぁ、フレッツ光だから仕方がないか

そう、フレッツ光回線は遅いというウワサです。

でもそれ、本当にフレッツ光のせいなのでしょうか?

実は、逆にフレッツ光は速い!という口コミもたくさんあるのです。

速いと言っている方々には、ある共通点があります。

それは『IPv4 over IPv6接続方式』を利用している事です。

ということで今回は、Twitterでつぶやかれている皆さんの速度測定結果を引用しながら、フレッツ光回線は本当に遅いのか、そして速い方が利用しているIPv4 over IPv6接続方式とはどんなものなのかなどを紹介していきます。

尚、現在フレッツ光を利用している方、もしくはこれからフレッツ光の契約を検討している場合は、他の光回線への切り替えを強くおすすめめいたします。

なぜなら、現在フレッツ光はどちらかというと法人向けに力を入れていて、個人の方が加入してもほとんどメリットが無くなってしまっているからです。

もっと月額料金が安かったり、魅力的なキャンペーンを展開していたり、速度が安定している光回線はたくさんあります。

こちらの記事で各種人気のインターネット回線の『契約して損は無いおすすめの契約窓口』をランキング形式で紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

フレッツ光回線が遅いというウワサ

SNSのTwitterで『フレッツ光 速度』と検索すると、皆さんが投稿した様々な口コミを見ることが出来ます。

ふむふむ、さっそく『遅い』というツイートが見つかりました。

こ、これは確かに・・・遅い。

しかし、工事までして有線で光回線を引き込んで来ているのに、スマホの4Gより遅くなってしまうとはいったいどういうことなのでしょうか。

フレッツ光回線が遅くなる原因は混雑と回線障害

フレッツ光が遅くなる理由としてよく挙げられるのが、回線混雑と回線障害です。

それぞれ詳しく確認していきましょう。

光コラボレーションサービスもフレッツ光回線を利用しているので混雑が起きやすい

回線混雑とは、同じ回線の利用者が増えることで回線が混み合い、速度が遅くなってしまう事を言います。

実は、今人気の光回線サービス、ソフトバンク光やビッグローブ光もフレッツ光回線を利用しているって知っていましたか?

プロバイダ事業者や携帯事業者がフレッツ光回線を借り、自社のサービスとセットにして展開しているインターネットサービスを光コラボレーションと言います。

そうです、ソフトバンク光やビッグローブ光はこの光コラボレーションなんです。

というか、巷にあふれている〇〇光のほとんどは光コラボレーションで、違うのは主要な光回線だとauひかりとNURO光くらい。

これらの光コラボレーションを含めると、フレッツ光回線は何と約70パーセントシェアを誇っているんです。

フレッツ光と他光回線の割合

これだけ利用者が多いと、回線が混雑してしまうのも当然なのかもしれません。

回線障害が原因の場合も

回線の混雑ではなく、回線自体に障害が起きて接続速度が遅くなることもあります。

フレッツ光はNTTが運営している信頼できる光回線ですが、それでも通信障害を完全に防ぐことはでません。

また回線自体では無く、プロバイダ側が障害の原因となることもあります。

回線やプロバイダの障害は契約者側で改善出来るものではないので、起きてしまったら公式サイトの障害情報やTwitterに寄せられる口コミなどで経過を見守りながら、早期の復旧を祈るしかありません。

フレッツ光回線は速いというツイートもある

先ほどは『遅い』という口コミを紹介しましたが、一方でフレッツ光は速いというツイートも見られます。

実は、最近はどちらかというと『速い』という口コミの方が多くなってきているんす。

一部紹介しましょう。

皆さん十分快適なインターネットが出来ていることが分かります!

速い方はIPv4 over IPv6接続方式を導入している

フレッツ光を利用していて速いとつぶやいている方たちには、ある共通点があります。

それは、IPv4 over IPv6という接続方式を利用しているということです。

すこし複雑なので順を追って説明します。

IPv4接続とIPv6接続の違い

ネットワークに接続されたすべての機器には、「IPアドレス」と呼ばれる識別するための番号が割り振られています。

このIPアドレスを割り振っている仕組みが、IPv4(PPPoE)やIPv6(IPoE)という接続方式です。

これまではIPv4(PPPoE)が主流でしたが、近年ある問題が浮上してきました。

それは、インターネット利用者やIT家電などの接続端末が爆発的に増加したことにより、IPv4(PPPoE)で割り当て出来るIPアドレスが限界に近づいてきてしまったことです。

そのため休日や夜間など、たくさんの人が利用する時間帯は回線の混雑頻繁に混雑が起き、速度低下が起きやすくなってきてしまいました。

では、利用者の多くなる時間帯であっても快適にインターネットを利用するにはどうすればいいのでしょうか。

そこで開発されたのが、次世代インターネット接続方式のIPv6(IPoE)と、それをさらに進化させたIPv4 over IPv6技術です。

フレッツ光でIPv4 over IPv6接続方式を利用する方法

IPv6(IPoE)は、約340澗個というほぼ無限に近いIPアドレスが発行できる接続方式です。

IPv4接続とIPv6接続の発行できるIPアドレス数
  • IPv4:約43億個のIPアドレス
  • IPv6:約340澗個(340兆の1兆倍の1兆倍)のIPアドレス

これだけのアドレスがあれば、今後どんどん接続端末が増えていっても混雑してしまう心配は無く、極端な話、IPv6(IPoE)でインターネットに接続すれば、速度遅延はほぼ起きないと言われています。

IPv6接続とIPv4接続のイメージ

ただし、このIPv6(IPoE)にも弱点がありました。

それは、IPv6(IPoE)で通信している間は、IPv4に対応したWEBサービスやサイトが閲覧できないということ。

しかも、世の中にあるWEBサービスやサイトの大半が、まだIPv4対応のままなのです。

それじゃあ、せっかく速いインターネット接続方式を使っても意味がないってことか・・・

ご安心ください。

その問題を解決するために開発されたのが、『DS-Lite』や『v6プラス』、『IPv6高速ハイブリッド』などのIPv4 over IPv6接続方式です。

IPv4 over IPv6接続方式は、IPv6(IPoE)では利用できなかったIPv4対応サービスやWEBサイトをIPv6の環境下で快適に閲覧できるようにした拡張技術です。

この通信方式を利用することで、IPv6対応ページもIPv4対応ページもIPv6(IPoE)で接続できるので、ネットワークの混雑を気にすることなく快適なインターネット利用が可能になります。

フレッツ光でv6プラスなどのIPv4 over IPv6接続方式を利用するためには、プロバイダとWi-FiルーターがそれぞれIPv4 over IPv6接続方式に対応している必要があります。

まずは、現在利用しているプロバイダがIPv4 over IPv6接続方式に対応しているか確認してみましょう。

また、無線接続でも快適にインターネットを利用したい場合は、Wi-FiルーターもIPv4 over IPv6接続方式に対応していなければなりません。

Wi-Fiルーターのパッケージや販売ページ、メーカーの商品ページなどで確認してみて、もし対応していなかったら買い替えを検討してみてください。

豆知識:通信速度はどうやって測定する?

ところで、Twitterで通信速度などの口コミを投稿している方たちは、どのような方法で速度を測定しているのでしょうか。

実は、通信速度はWebツールやアプリで簡単に測定することができます。

一番簡単な方法はGoogleで『スピードテスト』と検索することです。

すると検索結果に簡易的な速度測定ツールが表示され、他のWebサイトに遷移せずに検索結果画面上で速度測定ができます。

Google スピードテスト

その他、スマホ用の速度測定アプリもたくさん出ています。

Twitterで多く見かけるのは『みんなのネット回線速度』というアプリ(またはWebツール)を使って速度測定したものです。

このアプリのすごいところは、みんなの計測結果を元にした様々なデータを参照できること。

例えば2021年9月27日時点のフレッツ光ネクストの平均速度は下り265.85Mbps、上り202.45Mbpsでした。

無料で利用できるアプリですので、ご興味ありましたらぜひチェックしてみてください。

速度測定アプリ『みんそく』

まとめ

今回はまことしやかに語られる『フレッツ光は遅い』というウワサについて、Twitterの口コミを調査し、また速い方が利用しているIPv4 over IPv6接続方式とはどんなものなのかなどを紹介しました。

今記事のまとめです。

フレッツ光が遅くなる原因
  • 利用者過多による回線混雑
  • 回線やプロバイダが原因の回線障害
IPv4 over IPv6接続方式とは
  • 混雑を避けて快適なインターネットが出来る接続方式
  • フレッツ光でIPv4 over IPv6接続方式を利用するには、対応プロバイダと契約し、Wi-Fiルーターも対応しているものを選ぶ

IPv4 over IPv6接続方式を導入すれば、フレッツ光は十分高速・快適に利用出来ます。

もしフレッツ光で速度が遅いと感じている方は、IPv4 over IPv6接続方式へ切り替えを進めてみましょう。

尚、これからフレッツ光の申し込みを考えている場合は、他の光回線に検討しなおした方が良いかもしれません。

フレッツ光はどちらかというと法人向けに力を入れていて、個人の方が契約してもほとんどメリットが無いためです。

逆にもっと月額料金が安くて、通信速度も安定していて、魅力的なキャンペーンを展開している光回線はたくさんあります。

下記ページで、今人気の光回線のおすすめ窓口をランキング形式で紹介していますので、よろしければぜひチェックしてみてください。

フレッツ光速度
この記事を書いた人
筧(かけい)

当ブログ『インターネット契約 虎の巻』の編集長。
光回線専門のライターとして5年以上経験。わかりやすくをモットーに執筆を心がけています。
VODにはまっていてネット速度へのこだわりが強いです。

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この記事を監修した人
【虎の巻】監修:豊田 桂一
インターネット契約 虎の巻:監修者
監修者:豊田 桂一

通信業界に25年携わるプロフェッショナル。NNコミュニケーションズにてチームを統括し、常に最前線で案内。後進の育成にも積極的に取り組む。豊富な知識と経験に裏打ちされた質の高いサービスにより、顧客からは抜群の信頼を得ている。ネット回線の専門的な知識を活かし、監修者を担当。訴求先は、ユーザーの悩みを解決する最適な窓口をご案内しています。→監修者の詳細はこちら

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